外国人労働者数の推移
日本の総人口と生産年齢人口が減少している状況下で、逆に外国人労働者の数
は増え続けています。2018年10月時点の外国人労働者が140万人に達し、2007年
に外国人雇用の届け出が義務化されて以降、最多を更新しました。前年の2017年よ
り14.2%、約18万人の増加となり、2008年の約49万人に比べて、10年間で約3倍に
増加しています。現在、日本各地で、また各産業において人手不足が叫ばれています
が、社会的・経済的に日本全体が外国人という新たな労働力に期待しており、今後も
この傾向は続いていくと考えられます。
とりわけ今後の大きな社会問題となっていくのは、終戦直後(1946-1950)に生ま
れた第一次ベビーブーマー世代が介護を必要とする年代に差し掛かっていること
です。このままでは、介護職に従事する人材の深刻な不足が予想され、海外からの介
護に携わる人材を求める動きも強くなっています。日本政府もこうした深刻化する
労働力不足に対して外国人人材を活用していくために、日本の企業が外国人を雇用
しやすく、また外国人が働きやすくなるよう、様々な政策を導入しています。
